生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 突然すぎることにプチパニック状態を起こしながら、暁槻君に尋ねる。

「あの、この車って……」

「これは俺の家の車だから安心して。家まで送っていくよ、出発して。」

「わ、悪いです……!私は大丈夫ですので、降ろしてくださいっ。」

 そこまでしてくれるのは嬉しいけれど、私たちは知り合い程度。

 出会って三日なんだから、そうしてもらう義理もない。

 慌てて暁槻君にそう言ったのに、暁槻君は私のほうを見つめてきた。

 ……何だか、懐かしい?

 その視線に、思わず息を呑む。

 赤の他人のはずなのに、“懐かしい”なんて言葉が浮かぶ。

「京都さん、こんな状況で聞くのもおかしいんだけど、もし京都さんが良いなら……今月末の日曜日、連れて行きたいところがあるんだ。もっと京都さんと仲良くなりたいから……良かったら、どうかな。」

「へっ……?」

 連れて行きたい、ところ……?

 急に言われて驚いたのと、まさかそんな事言ってくるなんてという感情で、何も言えなくなる。

 そんな中、暁槻君ははっとしたように首を横に振った。

「ごめんね、変な事言って。この事は忘れてもらって良いから……」

「どうして?」

「え?」