生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だけど……何かが邪魔をして、頭が痛んだ。

「……っ、うっ。」

「京都さん、大丈夫……?」

 今までよりも強い痛みが走って、思わず頭を押さえる。

 頭の中の靄が強くなったような気がして、ゆっくりと呼吸をする。

 そうしないと、呼吸さえまともにできなくなりそうだったから。

 ……やっぱり、暁槻君といると変だ。

 暁槻君から離れようとして体を動かす……けれど、痛みが強くて治る気配がない。

 でも、とりあえず暁槻君から離れないと……。

「京都さん……ちょっと我慢してね。」

「え?……ふぇっ!?」

 その瞬間、ふわっと暁槻君に抱き上げられた。

 いわゆる、お姫様抱っこという形で。

 恥ずかしくて、急激に体温が高くなるのを感じる。

 男の人にこうして触れられたのも、抱きしめられたのも初めてだから……どうすればいいのか、分からない。

 そのまま暁槻君は小道を抜けて、黒塗りの大きな車に私を乗せた。

 な、何この車……?

 大きな車に突然乗せられ、きょろきょろと辺りを見回す。