生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 その代わりに、凄い量の視線を感じるけど……。

「ねぇ、転校生かっこよすぎない!?超やばいんだけど……!」

「しかもあの暁槻グループだぜ。ほんとすげぇよな。」

「あたし、暁槻君と話してみたい~!」

 ちらほらと聞こえる声に、肩をすくめる。

 生徒さんたちからの会話からして、暁槻君は転校して二日目というのにもう人気らしい。

 だったら尚更、ここにいないほうが良いよね……。

 きっと生徒さんだって、冴えない私が何で暁槻君の隣にいるんだって思ってるだろうし……。

 でも……暁槻君を振り切って逃げたら、後が怖い。

 暁槻君は何故か私に執着しているみたいだし、ここで逃げたら追いかけられて捕まるのがオチ。

 やってみなくちゃ分からないけど、足に自信があるわけじゃない。

 だから降り注ぐ視線に耐えながら、歩く足を少しだけ早めて校内へと入った。

「隣にいるのが京都さんってのも、納得だけど。」

「確かに~。京都さん可愛いもんね。」

「もしかしたら暁槻君、京都さんのこと好きなんじゃない?そんな感じするし。」