生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だからつい、こう口走ってしまった。

「明日、迎えに来るね。」

 京都さんの返事も聞かずに、強引に取り付けたもの。

 いつもはこんな強引な手は使わないけど、手段を選んでいられなかったんだ。

 彼女とは言葉を交わしていく内に、自分の核心に自信が持てた。

 絶対に京都さんは、桜華の生まれ変わりだって。

 雰囲気も話し方も、何もかもが桜華そのもの。

 前世でできなかった事を、現世では絶対に。

 俺はそれだけを考えて、彼女と距離を縮めようと思った。



 京都さんと約束した日の朝になり、早い時間からマンションの近くで待つ。

 約束って言うか、俺が一方的に取り付けただけだけど……。

 マンションの場所は、昨日俺が京都さんを送っていったから知っている。

 ……できる事なら、咲桜って呼びたい。

 この時代じゃ、桜華は桜華じゃない。京都咲桜って言う、一人の女の子だ。

 桜華だった頃の記憶は京都さんには内容で、俺のことも覚えていなかった。

 そりゃあそうか。前世の記憶があるってほうが、凄いんだから。