生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 周りを見回してみると、隅のほうに見えた自動販売機。

 良かった……あった……。

 ほっと息を吐き、お財布を出しながら向かう。

「ねぇ、京都さん。」

 もう少しで自動販売機で買える……そう思った、その瞬間。

 背後から名前を呼ばれ、慌てて振り返った。

「な、何ですか……?」

 私の視界に入ったのは、目立つ髪色の女の子三人。

 派手でメイクやネイルも濃くて、一瞬怯んでしまう。

 そんな私と対照的な人たちが、何の用……?

 不思議に思いながらも、警戒心を高める。

 そうしたと同時に、女の子の一人が声を上げた。

「あなたねぇ、見てるだけでうざいのよ。」

「……っ。」

 う、ざい……。

 久々に聞いた言葉に、うっと言葉に詰まる。

 私は幼い頃から、よくいじめられていた。

 そのせいで、人と関わる事が極度に苦手になり、気を許せる友人は立夏ちゃんしかいない。

 でも、当たり前だよね……。

 秀でたところも、凄い才能もない平凡な私。

 この人たちからしたら、私なんか視界に入れたくないよね……。