生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「ちょっと可愛いからって、立夏と一緒にいれると思ってるの?」

 はぁ……嫌な場面に出くわしちゃったな。

 人気のなさそうな場所に女の子が数人群がっていて、ある一人の女の子を標的にしている。

 ここからじゃ、よく見えないな……。

 一瞬そう思ったけど、盗み聞きするのは良くない。

 それなのにどうしてか、踵を返す足が止まる。

 でも、何だろう……ここから離れたら、ダメな気がする。

 ……次の瞬間に聞こえた声に、驚かざるを得なかった。

「わ、私は立夏ちゃんといるのが好きなので、立夏ちゃんといるんです……。し、失礼しますっ……!」

 …………え?

 初めて聞く女の子の声……のはずなのに、ストンと心の中に落ちてくる。

 何より、自分の意思を貫く女の子が気になった。

 吸い込まれるように、引き寄せられるようにして移動し、さっきの発言をした女の子を見つける。

 ……み、つけた。

 さっきの発言をした彼女を視界に入れた、途端の事だった。

 心に強い風が吹いた気になり、心臓がドキッと高鳴る。