生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 髪はほとんど黒だけど、赤メッシュが入っている。瞳の色は江戸紫。

 この容姿は、前世の時と同じ。

 背も高いほうだったし、もしかすると容姿も反映されるのかもしれない。

 だけどそれ以上に……自信があった。

 桜華は俺が見つけた、可愛らしくて優しい唯一無二の女の子。

 だから現世でも、一目見れば分かるはずだ……と。

 桜華を一刻でも早く見つけたいが為に、社交パーティーや転校だって利用している。

 ……見つけられた試しは、ないけどね。

 でも絶対に、諦めない。諦められるわけがない。

 桜華が生まれ変わっている、現世でも生きている確証なんてないのに。

 変に湧く自信を抱きながら、俺は桜華を見つける為に今日も奔走する。



 この学校、凄く綺麗だ……。

 今日は転校先の学校内を、探索するように歩き回っている。

 正確には明日から通うけど、こうして下見しておくに越しておく事はない。

 細かいところまでは見えないから、ざーっと見て回る。

「そういうとこよ、うじうじしていて見てるだけで虫唾が走るの。しかもあんた、立夏と仲良いんだってね。」