生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 その時、視界に入ったものに視線を奪われた。

 私とお母さんとお父さんが、笑い合っている写真。

 私がここに住み始めてから、ずっと飾ってあるもの。

 その写真を見て、きゅっと胸が締め付けられる。

 こんなに悲しくなるのなら、飾らなければいいのに。視界に入れなければいいのに。

 常々そう思っているけれど、私にはこの写真を片付ける事なんてできない。

 だからずっと、ここに飾ってある。

 ……ダメだ、お風呂入ろう。

 ここにいると、要らない事まで考えてしまう。

 ご飯は……まぁ、食べなくても良いかな。そこまでお腹空いてるわけじゃないし。

 今日はいろんな事があって、いつもより倍疲れた。

 もう早く、寝てしまおう。



『あの白鳥、とても綺麗ですね!……どうされたんですか、――さん?』

『あぁ……いや、――に見惚れていてな。可愛いものだったから、仕方ない。』

『へっ……!?』

『その反応も、可愛いものだな。』

 その日、私は夢を見た。

 どこかの湖のほとりで、仲睦まじそうに男女が言葉を交わしている。