生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 何か聞こえた気がするけれど、一生懸命頬を冷やしていた私には聞こえなかった。

 ど、どうしたら冷たくなるのっ……!?

 初めての感覚に、若干困惑する。

 だけど、暁槻君はお構いなしにこう切り出した。

「さっきの変な事、なんだけどね……京都さんは、“桜華(おうか)”って人知ってる?」

 桜華、さん……?

 初めて聞く名前に、首を傾げる。

「いえ……名前も、今初めて知りました。」

「そうなんだ。俺ね、その人探してるんだ。」

 へぇ……もしかしたら、私が知らないだけで同じ学校に通ってる人なのかもしれない。

 私のほうでも探してみたほうが良いのかな……?

 そう思い、口を開く。

「私も……その桜華さんって人探してみますね。」

「あっ、大丈夫だよ。そこまでしなくても、急いでるわけじゃないからさ。」

「そ、そうですか……。」

 よ、余計な事いっちゃったかな……。

 苦笑いが帰ってきて、自分のお節介さに馬鹿だと思う。

 これは暁槻君の問題なんだから、他人の私が介入したらダメだよね。