生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 でも……笑っているんだなって事だけはしっかり分かった。

 多分見えていないだろうけど、私も笑顔を返す。

 それだけ、なのに……。

「……っ。」

 あ、あれ……ど、どうして視線逸らされたのっ……!

 暗闇でも分かるほどの速度で視線を逸らされ、地味に傷つく。

 やっぱり私なんかが笑いかけなければ良かったんだ……ううっ。

 一人で勝手に傷つき、うじうじと落ち込む。

 そんな私に、暁槻君の申し訳なさそうな声が届いた。

「ごめんね、京都さん。京都さんが笑ってくれたのが、可愛くて……つい、目逸らしちゃった。」

「……っ、へっ!?」

 か、かわいっ……!?

「私が可愛いなんて……そ、そんなわけありませんよっ!」

 私には微塵も、可愛さなんてないのにっ……!

 急いでそう言って、私も勢いよく暁槻君から視線を逸らす。

 と、とりあえず言いたい事は言えたから大丈夫だよね……。

 自分に何度も言い聞かせ、熱くなっている頬を冷やそうと努力する。

「……自覚なしも、健在か。」