生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 たったそれだけで笑ってくれる暁槻に、何故かドキドキしてしまった。

 な、何だろう……何でこんな、ドキドキしているんだろう……。

 ちらっと、暁槻の背後を遠目で見る。

 ……や、やっぱりかぁ。

 そこには凄い眼力で私を睨んでいる、さっき暁槻君に話しかけていた女の子がいた。

 視界に女の子が入り、バレないように視線を逸らす。

 き、きっと見られてると思うけれど……。

 もしかすると本当に、私が葬られる日も近いのかもしれない。

 結構本気で、そう思った。



「京都さん、案内お願いしていいかな。」

「はい。じゃあ、行きましょうか。」

 あっという間に放課後になり、スクーバッグ片手に教室を出る。

 まずは学年の教室や職員室など、よく使う教室を説明しながら歩く。

 時折、部活している人ともすれ違うけれど、基本的には校舎内に誰もいない。

 しーんと静かな校舎に、二人分の足音が聞こえる。

 ……やっぱりちょっと、緊張しちゃうな。

 男の子と二人きりというシチュエーションを体験した事が今までにないから、どうしても体が強張ってしまう。