生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 た、確かにそうだけど……。

「あの、私放課後は忙しくて……。彼女に、頼んでくださいっ……。」

「京都さんだってそう言っているんだから、あたしに任せてよ!」

 便乗してくれた女の子に、ほっと安堵の息を吐く。

 彼女がそう言ってくれているんだから、彼女の任せたほうが絶対に良い。

 私がしても、自信がないから……。

 そう言った気持ちを含めて、暁槻君に訴える。

 ……それなのに、暁槻君は一向に腕を解放してはくれない。

 その上、こんな事を言われてしまった。

「俺は京都さんにしてもらいたいんだ。ダメ、かな?」

 うっ……そ、そういうのはずるいっ……。

 まるで捨てられた子犬の瞳をしながら、再度懇願してくる暁槻君。

 そんな彼を見て、思わず言葉に詰まってしまった。

 ど、どうしたら……。

「いい加減にしなさい、暁槻!咲桜、困ってるじゃないの!」

「でも、俺は京都さんが良いんだ。」

 立夏ちゃんに強く言われても、暁槻君にはやっぱり効いていない。

 どれだけ意思が固いんだろう……そう感心してしまう。