生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「そ、そんな事言ったらダメですよ……!」

 そんなあからさまに……。

 だけど私も、暁槻君には自分から近付きたくないかな。

 私と次元が違う人だからって言う理由もあるけれど、もう一つ理由はある。

 ……暁槻君に近付くと、頭の中に靄がかかってくる。

 どういう原理かは分からないのに、どうしてか納得してしまっている自分がいる。

 もやがかかるのが当たり前だって、分かっているような……。

 自分自身がよく分からなくて、うーんと悩ませる。

「京都さん。」

 ぐるぐるとまとまらない頭を動かそうと、顔を動かした瞬間。

 さっきまではいなかった暁槻君が、私の左隣の自分の席に座っていた。

「な、何ですか……?」

 ううっ、視線が痛いっ……。

 きっと、「どうしてあの女が暁槻君と喋ってんのよ!」って思われているに違いない……。

 呼び出し、食らっちゃいそうだなぁ。

 いたたまれなくなって、肩身が狭くなる。

 そうして耐えていると、暁槻君が懇願するような瞳を向けてきた。

 な、何でこんなに見られているんだろう……。