生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 いや、彼……暁槻君のことが嫌だってわけじゃないけど……。

 「どうしてあんな地味女の隣を選んだの!」みたいな事を言われそうで、怖い……。

 だけど、こうなってしまったからには仕方ない。

「は、はい。よろしくお願いします……。」

 不本意だけれど、私は愛想笑いを見せてその場を凌いだ。




 お昼休憩になると、クラスの外には暁槻君見たさで来た女の子で溢れ返っていた。

 や、やっぱりすごい人気……アイドルみたい。

 王子様って感じもする暁槻君。でも、キラキラと輝くアイドルにも見える。

「暁槻くーん!」

「あ、今こっち見てくれた!しかも笑って!」

「もうほんと尊い。顔面国宝じゃん……。」

 いろいろな事を言われている暁槻君に、どうしても顔が引きつる。

 転校初日からこんなにも人気だなんて……私、本当にまともに過ごせるのかな。

 私が葬られる日も、もしかすると近いのかもしれない……と、本気でそう思った。

「咲桜、大丈夫なの?……っていうか、正直あたしあの男嫌いだわ。何か裏がありそう。」