生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 その手が何を意味しているのか、私はすぐに分かった。

 私も手を差し出し、雅君の手と重ね合わせる。

 暗いからよく見えないけれど、手から伝わってくる体温の温かさははっきりと分かる。

 雅君はそのまま、ぎゅっと優しい力で私の手を握った。

「足元、気を付けてね。」

 雅君にそう言われ、ゆっくりと慎重に歩みを進める。

 この辺りは緩やかな坂になっているらしく、歩くのはそこまでは苦ではなかった。

 だけれど私の心臓は……ずっとドキドキしっぱなし。

 握られている手は普通の繋ぎ方ではなく、俗にいう恋人繋ぎというもの。

 雅君の長い指が私の指と絡まって、否応なしに体温が上がっていく。

 ドキドキしてるのって、私だけ……なのかな。

 ふと、思った事が脳裏に疑問として浮かぶ。

 だっていつも雅君は私より大人で、何をするのにも余裕がある。

 だからこうしてドキドキして翻弄されてるのは、私だけなんじゃないかって思ってしまう。

 彼氏をドキドキさせられない彼女は、本当に彼女になれてるのかな……。