生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「先生、席って俺が選んでもいいですか?」

「あぁ、空いてる席だったらどこでも良いぞ。」

「なら俺、京都さんの隣でお願いします。」

 先生と席の事を話している彼。

 へぇ、こう言うのって普通先生が選ぶものだと思ってたけれど、好きな場所選べるんだ。

 それなら、席替えの時もそうなればいいなぁ……。

 呑気にそう考えるけれど、数秒経ってから事の重大さにやっと気づいた。

 京都さんの、隣……つ、つまり。

「じゃあ京都、暁槻のことよろしくな。」

 爽やかな笑みを浮かべた先生にそう言われ、無意識に動きが止まった。

 ど、どうして私なんかの隣にっ……!

 そう言いたいけれど、転校生相手に無神経な事は言えない。

 というか、言えないっ……!

「わ、分かりました。」

「よろしくね、京都さん。」

 やむを得ず、首を縦に動かす。

 私が返事をすると、いつの間にか来ていたらしい彼が王子様スマイルを浮かべていた。

 こ、こうなれば……私にはどうする事もできない……。

 こんなにも、隣の人がいない事を恨んだ事はない。