生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 私が桜華だった時、しつこいくらいに話しかけてきた人。

 現世と同じように……私のことを好きだって、言ってくれた人だ。

 ふっとその記憶が蘇り、ふいっと視線を逸らしてしまう。

 もしかしたら違うかもしれないけれど、正直先輩の顔を見たくなかった。

 先輩を嫌っているわけじゃない。

 何だか……気まずいだけ。

 そんな私を見てか、先輩は一息吐いて踵を返した。

「じゃ、俺はそろそろ行くね。二人とも、幸せになってね。」

「あ……ありがとう、ございます。」

「ん。咲桜ちゃん、暁槻君に泣かされたならいつでも俺のとこ来なよ。慰めてあげるから。」

「余計なお世話です。咲桜があなたに泣きつくような事、絶対にありえませんから。」

「ま、そう思っておくよ。じゃね。」

 先輩の言葉に、私の口角は引きつった。

 泣かされたら……雅君が言った通り、私が先輩に行く事なんてない。

 もしかして先輩、まだ私のこと諦めてないの……?

 ……って、流石に自意識過剰だよね。

 気のせいだと思っておきたくて、考える事をやめる。