生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 悶々と考えてみるけれど、結局何が一番良いのかなんて浮かばない。

 そんな複雑な心境を抱きながら、お昼を過ごした。



 結局良い案が浮かばず、そのまま放課後になってしまった。

「じゃ、気を付けて帰れよー。」

 先生の緩い声を合図に、クラスメイトは一斉に各々の準備へと取り掛かる。

 帰る準備や、部活に行く準備。

 立夏ちゃんはというと……今日は家族での急用があるらしく、すぐに帰ってしまった。

 そういえば、今日金曜日だっけ……。

 もしかしたら、家族でどこかに出かけるのかなぁ……。

 帰る準備をしながら、ひっそりとそう思う。

 だけれど、心の中にぽっかり空いた穴には虚しい風ばかりが吹いていた。

 私には両親がいないから、余計に心に沁みる。

「咲桜、帰ろう?」

「……っ、はいっ。」

 ぎゅっと制服の袖を握った時に、背後から雅君に声をかけられた。

 咄嗟の事だったけれど、急いで笑顔を貼り付ける。

 雅君に情けない顔、見られたくないっ……。

 家族のことを考えていた私は、きっと泣きそうな顔していたんだろうなぁ……と他人事のように思い返す。