「あんたねぇ……流石にくっつき過ぎよ！咲桜から離れなさい、このむっつりがぁっ！」

「別に俺が咲桜とどれだけいようが、杠葉さんには関係ないでしょ？俺は咲桜の彼氏なんだから。」

「そういう問題じゃないのよっ……！朝のは何だったのよ！どう考えてもあんたがむっつりって事じゃないっ！」

「それは心外だなぁ。ま、咲桜以外にはどう思われようが関係ないけど。」

「変な戯言言ってないで、さっさと咲桜から離れないよ！あたしも咲桜と一緒にいたいの！」

　え、ええっと……これはどういう状況で……？

　お昼休憩になり、いつも通りに立夏ちゃんをお昼ごはんを食べようとした時の事。

　雅君は私と付き合う前は男友達とお昼ご飯をとっていたから、てっきり付き合ってからもそうするんだと思っていたんだけれど……。

　私に後ろから抱き着いて、がっちりとホールドしている雅君に苦笑いが零れた。

　もしかして雅君、私とお昼を過ごしたいって言ってくれてるのかな……？

　自意識過剰みたいな考えが脳裏をよぎり、流石にそんな事はないだろうと否定する。