生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 呆気に取られている間に先生がそう言い、転校生さんのほうを見る。

 転校生さんは先生の言葉に頷き、ゆっくりと口を開いて自己紹介をした。

「初めまして、暁槻雅と言います。今日からよろしくお願いします。」

 にこっと微笑み、軽く会釈した彼。

 その途端、女の子たちが一斉にノックダウンしてしまった。

「はぅっ……!」

「ヤバ……リアル王子じゃん。」

「思ってたより何倍もイケメンなんだけど!しかも、あの暁槻グループの御曹司だし……!」

 みんなが口々にそう言い、話についていけない私は呆然とする。

 けれど、働いてない頭の中で疑問に思っていた事が解かれた。

 昨日どうしてあの場にいたのかは分からないけど、転校生だったんだ……。

 通りで暁槻って人はいないはずなのに、昨日あの場にいたのか腑に落ちた。

 それでも、彼に向けての疑問は尽かない。

「あんな清純派王子っているのね。二次元だけだと思ってたわ。」

 立夏ちゃんも驚いているらしく、小さな声でそう漏らしていた。

 た、確かに……立夏ちゃんの言う通り。