生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「ん?どうしたの、咲桜。」

「あっ、い、いえっ……!何でも、ないですっ……!」

 うーんと考え込んでいたのがバレたのか、雅君がそう尋ねてきた。

 流石に、雅君のこと考えてましたなんて事言えないっ……!

 それこそ、真っ赤になってしまうだろう。

 だからそうならないように慌てて言うと、雅君は不思議に思ったような表情をした。

 けれど追及してくる事はしてこなくて、ほっと小さく安堵の息を吐いた。



「咲桜、おはよう。」

「立夏ちゃん、おはようございますっ……!」

 教室に入り、いつも通りに立夏ちゃんと挨拶を交わす。

 でもその時、はっとある事に気付いた。

 そういえば……私、立夏ちゃんを前世で見た事、ある……。

 私が桜華だった頃、一番近くで支えてくれた友達。

 それが立夏ちゃんと凄く似ている……小夏ちゃんだった。

 思い出してあっと口を開いたけれど、慌てて閉じた。

 立夏ちゃんは前世の記憶なんてないだろうし、前世がどうであれ、そんな事を言う必要はない。

 雅君同様、私はこの時代の立夏ちゃんが好きだから。