生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 そう言えば私、雅君のことずっと避けてたんだよね……。

 気まずいからって理由で、雅君を跳ねのけた日から避けていた。

 だから、また私が一人で行くかもって思って……メッセージを送ってくれたのかな。

 流石にそこまでは考えすぎだと思うけれど、雅君にそんな心配をさせていたら申し訳なさすぎる。

 私はもう、雅君の傍から逃げないから。

《はい、待ってますねっ。雅君もゆっくり休んでください。おやすみなさい。》

 気持ちを込めるように文字を打ち、送信する。

 すぐに既読がつき、それを見た私はふふっと頬を緩めた。

 こんなに早く既読がつくなんて……雅君も、可愛いところがあるんだなぁ。

 雅君とのトーク画面をぼんやり見つめながら、私はそう思った。



 ……これでいい、よね。

 いつもと変わらない日。それなのに、どうしてこんなにも緊張しているのか。

 何度も制服を確認して、くしで髪を整える。

 そうこうしている内に登校する時間が近づいてきて、私は鍵を持ってマンションを出た。

 エントランスに降りている間、私の心臓はうるさいほどに脈打っていた。