生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 もしかして……私をずっと好きでいてくれたから、見つけてくれたのかな。

 ……なんて、自意識過剰だよね。

 でももしそうだったら……嬉しくなる。

 現世でも埜雅さんに会う事ができるだなんて、思っていなかったから。

 ……けれど、雅君は埜雅さんじゃない。

 雅君は雅君なんだから、こんな事思っちゃダメだよね。

 私だって、今になって桜華だった時の話をされたら嫌だから。

 私は今は埜雅さんじゃなく、雅君という人が好き。

 自身に言い聞かせるように反芻し、目を静かに伏せる。

 その時、ピロンッとスマホが鳴ったのが分かった。

 私のスマホには滅多に通知が来ないから、何が来たんだろうと疑問に思う。

 そんな感情を抱きながら、スマホを開いた途端に視界に入って来たもの。

 それは……雅君からのものだった。

《今日は疲れたでしょ?ゆっくり休んでね。それと、明日からもちゃんと俺が迎えに行くから。待っててね、おやすみ。》

 その文章に目を通しながら、私は「あ……。」と声を上げた。