生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 そんなみんなを見渡した先生は、困ったように息を吐きだした。

「まぁ、もうお前らも知ってるとは思うが……このクラスに転校生が来る。」

 先生がそう口にした途端、みんなが一斉に騒ぎ始めた。

「あたし聞いたんだけどさ、めっちゃイケメンらしいよ!」

「それマジ!?うわ~、楽しみ~!」

「でっかい企業の御曹司らしいけど、どこなんだろうな?」

「お前ら、うるさいぞ~!」

 みんなが口々に話し出すと、先生が大きな声を出して一喝した。

 流石先生、みんな一瞬で黙っちゃった……。

 先生はメリハリがついているから、私もちゃんと見習わないと……!

 ぐっと小さく拳を握り、心の中で自分に喝を入れる。

「入ってきていいぞー。」

 その時、先生が扉に向かって声をかけた。

 転校生、多分私が関わる事なんてないんだろうな……。

 みんながそわそわしているのに、私は他人事のように考えていた。

 ……でも、入ってきた人物に驚かざるを得なかった。

 あ、あの人って……。

「自己紹介してくれ。」