生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だけれど、猫は可愛いから罪はないし、私の確認不足だ。

「バイバイ、猫ちゃん。」

 少しだけでも触りたかったけど、早く学校に行かないと。

 私は猫に手を振って、再び学校へと向かった。



「なぁ、京都さんだぜ!誰か話しかけてみろよ!」

「いや、無理だろ。高嶺の花だぞ!」

「今日も京都さんはお美しいっ!あたしたちじゃ届かないよ!」

 ……何か、言われてる気がするなぁ。

 ひそひそとされている事から、あんまり良くない事だと考える。

 この高校に入学してから、毎日こんな事がある。

 でも、気にしなくても良いかな。そこまで気になるってわけでもないし。

 はぁ……とおもむろに息を吐いて、教室の扉を開ける。

 何の変哲もない、普通の教室。

 とりあえず授業の準備して、読書でもしようっと。

 朝でまだ働いてない思考を回転させて、自分の机にスクールバッグを置く。

 その瞬間、前の席の子に話しかけられた。

「おはよ、咲桜。今日も可愛いね~。」

「おはようございます、立夏ちゃん。私より立夏ちゃんのほうが可愛いですよ。」