生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 こ、わい……っ。

 さっきまではかろうじて耐えれていた恐怖が、今になって襲ってくる。

 そんな中私の意識は、段々と薄れてきた。

 多分、煙を吸い過ぎちゃったからだ。

 それ自身に気付かず、視界がぼやけて体が倒れていく。

 周りはほとんど火の海で、熱さが直に触れる。

 所々焼けているところも、あるだろうなぁ……。

 はっきりしない頭で考えながら、私は意識を手放す前にこう思った。

 ……助けて。

「みやび、くん……っ。」

 名前を口にした途端、私の意識は途切れた。

 だけれどその瞬間に優しい力と声で抱きしめられたのは、はっきりと分かった。

「咲桜……っ!」