生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だって私、一回これで……。

 ――死んだ、よね。

「……っ!?」

 何故か今、すんなりとその事を受け入れた。

 一回死んだ……なんてパワーワードが、脳裏に焼き付いて離れない。

 どういう、事なの……?

 誰も答えてはくれないのに、問いかける事しかできない。

 意味も何もかもが分からなくなって、力なく両手を握り合わせた。

 いや、だ……死にたくなんか、ない……。

 死ねば両親の元に行けるのかな……と、馬鹿な事も考えてしまう。

 けれどどうしても……死にたく、なかった。

 それと同時に頭の中には、雅君が浮かんできた。

 そう言えば、雅君に酷い事言っちゃったな……。

 私のこと見てないって……まるで私のこと、見てほしいみたい。

 でもきっと、そうなんだろうな。

 私自身を見ていたわけじゃないから、それに嫉妬してそう言ったんだ。

 取り消しなんてできない。雅君に見せる顔も、ないはずだ。

 ……それなのに雅君を求めてしまうのは、雅君に溺れてしまっているから。