生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「この中に、まだお兄ちゃんがいるん、ですっ……!お兄ちゃんを、助けてください……っ!」

 この、中……?

 一軒家はまだ火は小さいけれど、すぐに一酸化炭素中毒になってしまうだろう。

 そうなれば……彼女のお兄さんは、最悪死んでしまう。

 お父さんやお母さんは……?

 そう不思議に思ってしまったけれど、考える時間なんてない。

 ――助けなきゃ。

 私を見つめる彼女は、今にも崩れ落ちてしまいそうだ。

 どうしてこうなっているのか、あとで聞いてみる必要があるかな。

 だけれど今は……お兄さんを助けないと。

 彼女を見ていると、過去の私を重ねて見てしまう。

 私も両親が亡くなったって聞いた時、これ以上ないくらい泣いた。

 だから彼女に……こんなに幼い子に、そんな悲しい思いさせたくない。

 心の底からそんな気持ちが沸き上がってきて、私は心に決めた。

 決めれば早く実行しないと……そう思い、スマホを開いて消防署に連絡を入れる。

 その後私は、火事の騒ぎを聞きつけた大人に彼女のことを任せた。