生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 けれどその後、俺をしっかりとした瞳で捉えた。

「あんたの熱意だけは伝わってきたわ。もうあたしからは、何も言わない。だけど、咲桜に何かしたら今度は黙っちゃいないから。分かったわね?」

「ありがとう、そう言ってくれて。」

 多分、杠葉さんは不本意ながらも俺を認めてくれた。

 本当のところは全く分からないけど、そうだといいなと思う。

 にこっと笑顔を浮かべてそう返してみせると、杠葉さんはあからさまに嫌な顔をした。

「やっぱり性格は引き継がれるのね。面倒な奴だって分かってはいたけど、あんたって相当粘着質な男よね。」

「そりゃあ、好きな人にはそうなると思うよ。杠葉さんだって、人のこと言えないんじゃないかな。」

「……そう、ね。」

 反論の言葉に、小さく零した杠葉さん。

 杠葉さんだって咲桜のこと気に入り過ぎだから、俺とある意味同類かもしれない。

 ま、口に出せばキレられるのは間違いないから言わないけど。

 一人でそう考えていると、杠葉さんはいつの間にか気だるげにスクールバッグを持って教室を出ようとしていた。