生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 噛みつくように、大きな声を発して台パンした杠葉さん。

 そんな彼女に、一瞬驚いてしまう。

 だけどその瞬間に杠葉さんは、悔しそうに恨めしそうに言葉を続けた。

「あたしは咲桜のこと、誰よりも可愛いって思って気にいってるの……!あの子はそう簡単には泣かないし弱みなんか見せない、強い子だって分かってるからこそ……咲桜を泣かせたあんたのこと、許せないの……っ。」

 ……っ、確かにそうだ。

 杠葉さんの言う通り過ぎて、それ以上何も言えない。

 俺が言えば全て、言い訳にしか聞こえないから。

 今更言ったって、杠葉さんに通じるわけがない。一度でも咲桜を傷つけた、俺の言葉なんて。

 何も言えなくて黙り込んでいると、杠葉さんは次の瞬間、吐き出すようにとんでもない爆弾をぶっこんできた。

「あんた、前世がどうたらこうたら咲桜に言ったんだってね。相変わらず、勢い任せに言うのだけは変わらない馬鹿のままなのね。埜雅殿様。」

 埜雅、と不意に発せられて、大きく肩を震わせる。

 まさか、とは思うけど……。