生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 だから最初は親戚の家をたらい回しにされ、それが嫌だったから一人暮らしをし始めた。

 親戚から支援はしてもらっているから、困る事はない。

 親戚も、引き取るくらいならお金を出して一人暮らしさせたほうが良いって思っていると思うし。

 はぁ……と、意味もなく息を吐く。

 部活をしていないから、早い時間に帰る事ができる。

 そのおかげで、まだ明るい。

 うん、今日もあそこに行けるかな。

 おもむろに空を見上げ、そう思った私はある場所へと足を運んだ。



 やっぱりここは、いつ来ても素敵な場所……。

 私の目の前には、大きな湖が映っている。

 ここは学校からも近くて落ち着ける、私の好きな空間。

 道の外れから行けるから、あんまり人に知られてはいない。

 いるとしても、散歩してるおじいちゃんおばあちゃんくらい。

 湖のほとりに腰を下ろして、ぼんやりと水面を見つめる。

 水面には私が映っていて、水の中の私は何だか憂鬱そうに見えた。

 私、こんなにつまらない顔してるんだな……。