生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

　彼女がこんなに怒っているのは、きっと……。

「あんたが咲桜を泣かしたんでしょうが。あたしはその話をしたいのよ。」

　……やっぱり、ね。

　杠葉さんは咲桜のことを凄く気にいっているから、こうなるだろうとは何となくわかっていた。

　強い眼光で睨まれ、思わず苦笑いを零す。

　でもすぐに表情を変え、ふぅ……と息を吐いた。

「……もしかしてだけど、咲桜から聞いた？」

「えぇ。あの子、あたしが押しに押しまくってやっと言ってくれたのよ。本当、あの子はどこまでお人好しなのか分かんないわ。」

　呆れたように零す杠葉さんは、そう言いながらも俺を睨んでいる。

　しかも、さっきよりも強い眼差しで。

　普通の男なら萎縮してしまいそうな眼光だけど、俺はどうともない。

　この瞳を向けられるのは、前世で慣れたから。

　一人思いを馳せながら、俺は目を伏せる。

「俺もそれは分からないよ。だけど話を聞いたってのなら……杠葉さんは、やっぱり怒ってるんだよね。俺が、咲桜を傷つけたから。」

「当たり前、じゃない……っ！」