「立夏ちゃん、アドバイスありがとうございます。前向きに考えられるかは分からないですけど……お話聞いてもらったおかげで、凄く心が軽くなりました。」

 この言葉に、嘘偽りはない。

 立夏ちゃんに聞いてアドバイスを貰った事で、少しは前向きに考えてみようと思えた。

 まだ、葛藤はしてしまっているけれど。

 ……それでも、立夏ちゃんとのお話は有意義なものだった。

 私の言葉に、立夏ちゃんは安心したようにふっと微笑んだ。

「それなら良かったわ。あたしで良ければ、いつでも相談しなさいよ。咲桜は報連相を知らないから、何かあればあたしにちゃんと言う事!分かった?」

「わ、分かりましたっ!」

 ほうれんそうって、何だろう……。

 食べ物のほうじゃないとは思うけれど……あ、あとで調べてみようっ。

 密かにそう思っている私とは裏腹に、安堵の息を吐いた立夏ちゃんは直後に大きな声を上げた。

「というか、全部暁槻が悪いの!好きな奴に重ねて見るだなんて……さいっていよ!あたしの可愛い可愛い咲桜を傷つけるなんて……どういう神経してんのよ。」