生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 ……自分の恋心を、自覚してしまった事。

 雅君は前世がどうとか言っていたけれど、私にはよく分からない。

 定かじゃない事を言ってもダメだと思って、その事だけは言っていない。

「……これで、全部です。」

 全てを話し、涙が零れないように唇を噛む。

 思い出すと、余計に心臓が痛い……。

 これが恋をしている痛みだから、尚更痛く感じてしまう。

 これ以上顔を上げてられないな……そう思った私に聞こえたのは、疑いの言葉だった。

「咲桜、こんな事聞くのは変かもしれないけど……暁槻、他に変な事言ってなかった?」

「……い、言って、ません。」

「わっかりやすい嘘ね。吐くならもう少し分かりにくい嘘を吐きなさいよ。」

 す、鋭い一言っ……。

 立夏ちゃんの言う通りだけれど、私は上手に嘘を吐く事なんてできない。

 嘘が、好きじゃないんだから……。

 でもどうして立夏ちゃんは、私がまだ隠していた事があるのが分かったんだろう……?

 ほんの一瞬だけ考えてしまったけれど、立夏ちゃんの鋭い眼光に萎縮してしまう。