生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 立夏ちゃんがこんなに辛い声を発しているの初めてで、反射的に視線を向ける。

 ……っ、りっか、ちゃん。

 すると私の視界には、悔しそうに顔を歪めている立夏ちゃんが映った。

 いつもの強気な姿からは想像できなくて、私も言葉に詰まってしまう。

 だけれど……こんな顔にしているのが私だと思うと、話さないという選択肢は取れない。

 立夏ちゃんに話して、迷惑がかかったらどうしよう。立夏ちゃんには関係ないのに。

 無関係な立夏ちゃんを巻き込むなんて、ダメなのに……。

 ……頼っても、いいのかな?

「りっか、ちゃん。お話、聞いてくれますか……?」

「もちろんよ、ゆっくりでいいから話して。」

「……っ、ありがとうございます。」

 どこまでも優しい立夏ちゃんに、少しだけ心が軽くなる。

 まだ心の中で葛藤は残っていたけれど、意を決して口を開いた。



 ……ジュースの水面が、微かに揺れている。

 それに気付いたと同じタイミングで、私は雅君とのことを全て話した。

 拓海先輩に告白されて抱きしめられた事、強引に言葉責めされた事、私自身を見てくれていたわけじゃないという事。