生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 関わって日も浅いのに、何故か安心できる雅君の腕の中。

 懐かしさを覚えるのは未だによく分かっていない。

 けれど、雅君ばかりが私を占領していた。

 気持ちの正体は分からない……でも、雅君を信頼しているんだ。

 告白されてしまったけれど、この告白には答えられない。

 どうして、そう思うんだろうか……。

 だって私には、好きな人も憧れている人もいない。

 それなのに妙に雅君が頭をちらつくのは、それほど彼のことを信頼しているからだろう。

 そうじゃないと、納得がいかない。

 ……納得が、できない。

「先輩とは、付き合えません。私、は……」

「――咲桜……っ!」

 自分の正直な気持ちを言おうと、震える唇を動かした瞬間。

 背後から大きな声が聞こえたと思ったら、ぐいっと後ろに引き寄せられた。

 勢いがあったからよろけそうになったけれど、優しい力で抱き留められる。

 包み込まれるように、気を許してしまいそうになる感覚に襲われる。

 やっぱり私は、完全に雅君を“安心できる人”だと認識しているんだ……。