生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

「な、何してるんですかっ……!?」

 慌てて、先輩の胸板を押す。

 けれど私じゃ、抵抗にもならなかった。

 先輩は私の背中に手を回し、優しい力で抱きしめてきている。

 それが凄く……嫌、と思った。

 離してほしい、切実に願うほど拒絶反応を示している。

 先輩はいい人で優しい人だけれど、こんな強引な事してくる人だって思っていない……のに。

「あの、せんぱい……」

「咲桜ちゃんさぁ、こんなに警戒心薄くていいの?警戒心なさすぎだから、こうやってすぐに丸め込まれちゃうよ。」

 訴えるようにそう言ったのに、先輩は軽くあしらってくる。

 何だか、この前までの拓海先輩じゃない……。

 拓海先輩とは全然関わっていないのに、直感でそう思ってしまった。

 でもその直後に、また脳裏に何かが駆け巡る。

『君はあいつに見初められてるけどね、あんな奴よりも俺のほうが良いと思うよ。あいつは、俺たちが手を出していい相手じゃないからさ。』

 ……っ、いた、い。

 鈍くて強い痛みが頭に響き、泣きそうになる。

 だけれどまずは、離してもらわないと……っ。