生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 図星を突かれて、一瞬だけ言葉に詰まる。

 確かにこいつの言う通り、今は彼氏じゃない。

 京都さんの特別な存在でもなければ、一番近い存在でもない。

「あなたには関係ないですよ。」

 ……言われっぱなしは癪だから、こっちも言わせてもらうけど。

 目の前の男と黒い火花を散らし、威嚇する。

 この光景は、前世でも経験した。

『お殿様がこんな城下町でふらついてると、大変な事になりますよ。せいぜい、今を楽しんでくださいね。』

 前世のこいつに言われた事が、脳裏を掠める。

 そんなの、分かっている。分かって、いるから。

 ……いや、分かっていなかったから……桜華を酷い目に遭わせてしまった。

 “あんな事”になったのは、全て俺のせいだ。

 こいつと出会って……やっとある確信も突けた。

 ――前世と同じような、道筋になっている事に。

 だったら尚更、こいつに気を許すわけにはいかない。

 京都さんも、渡さない。

「咲桜、いたっ……!」

「!立夏ちゃんっ……!」

 俺たちが喧嘩腰になっている傍で、遠くから京都さんを呼ぶ杠葉さんの声が聞こえた。