生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 ……まさか、こいつ。

 その男には、見覚えがあり過ぎた。

 確かこいつの名前は……あぁそうだ、右京拓海、だっけ。

 黎明高校バスケ部副キャプテンで、女子人気は高いらしい。

 男友達……と呼べる奴はいないが、クラスメイトからそう聞いた事がある。

 でもその事自体に、驚いているわけじゃない。

 俺はこいつの顔を、嫌というほど知っている。

 ――俺の前世の、恋敵だったから、

 名は……今の名前と似ていたはず。まぁ、興味なかったから覚えてはいないが。

 だがこいつは、前世でも俺と桜華の恋路をかき乱してきていた。

 こいつも桜華のことが好きだったらしいが、俺にとっては邪魔すぎる存在。

 それで……あんな事になったんだ。

 そのせいで、そんなどうでもいい時間稼ぎで、桜華は……っ。

『のあ、さ、ん……。』

 ……嫌な事、思い出しちゃったな。

 邪念を振り払うように首を左右に振り、目の前の男をこれでもかと睨みつけ直す。

「あの、京都さんに変な事してないですよね?」

「変な事ってどんな事かな?ていうかさ、君は咲桜ちゃんの何なの?彼氏君、って感じじゃなさそうだけど。」