そろそろ自由行動の時間も終わるし、見つけないとまずい……。
ここまで探して見つかっていないって事は、講堂にはいないか校舎で迷っていると考えたほうが正しい。
だったら一旦、校舎のほうに行ってみようかな。
もしかしたら誰か見たって人がいるかもしれないし……そんな期待を抱きながら、講堂と校舎を繋いでいる渡り廊下を進む。
「これくらいお安い御用だよ。あっ、そうだ咲桜ちゃん。連絡先、交換しない?」
「良いですよっ……!」
その時、目の前から会話が聞こえてきた。
一人は京都さんだけど……もう一人が、分からない。
歩く足を速めて、姿を捉えようと躍起になる。
……っ!
「京都さん……っ!」
急いで探していた事もあってか、俺は反射的に京都さんを自分のほうへ引き寄せた。
「あ、暁槻君……!?」
京都さんは咄嗟の事に、何回も口を開閉させている。
あたふたしてるところも、凄く可愛い……そんな感情は心の中だけに留め、目の前の男に鋭い視線を向ける。
パチッと視線が合い、男は不敵に微笑んできた。
ここまで探して見つかっていないって事は、講堂にはいないか校舎で迷っていると考えたほうが正しい。
だったら一旦、校舎のほうに行ってみようかな。
もしかしたら誰か見たって人がいるかもしれないし……そんな期待を抱きながら、講堂と校舎を繋いでいる渡り廊下を進む。
「これくらいお安い御用だよ。あっ、そうだ咲桜ちゃん。連絡先、交換しない?」
「良いですよっ……!」
その時、目の前から会話が聞こえてきた。
一人は京都さんだけど……もう一人が、分からない。
歩く足を速めて、姿を捉えようと躍起になる。
……っ!
「京都さん……っ!」
急いで探していた事もあってか、俺は反射的に京都さんを自分のほうへ引き寄せた。
「あ、暁槻君……!?」
京都さんは咄嗟の事に、何回も口を開閉させている。
あたふたしてるところも、凄く可愛い……そんな感情は心の中だけに留め、目の前の男に鋭い視線を向ける。
パチッと視線が合い、男は不敵に微笑んできた。

