生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 その時、パチッと至近距離で拓海先輩と目が合った。

 距離が近くて、思わず一歩後ずさりしてしまう。

 拓海先輩、イケメンさんだから緊張する……。

 でも、そんな至近距離で拓海先輩は何かに思いを馳せている様子だった。

 少し近づけば、額同士がくっつく距離。

 どうすればいいんだろう、この状況……そう考えて、声をかけようとした時。

「京都さん……っ!」

「あ、暁槻君……!?」

 焦ったような暁槻君の声が飛んできて、その直後引き寄せられる。

 そのせいで私は暁槻君の腕に収まるように、すっぽり入ってしまった。

 突然抱きしめられた事に、恥ずかしくなって頭が回らなくなる。

 ……だけれど、少しだけ嬉しいだなんて思ってしまった。

 瞬時にそう思った自分を不可解に思うけれど、頬は熱くなっていくばかり。

 だ、だとしてもここで抱きしめられるのは……!

「あの、京都さんに変な事してないですよね?」

「変な事ってどんな事かな?ていうかさ、君は咲桜ちゃんの何なの?彼氏君、って感じじゃなさそうだけど。」