生まれ変わっても絶対、君しか愛さない。

 『またね。』

 そう言われた理由がさっぱり分からなくて、頭を悩ませる。

 また……って、また会うって事……?

 それか、彼の癖……?

 うーん……分からないっ。

 しばらく一人で考えてみるけれど、何もそれっぽいものは思いつかなかった。

 大人しく諦めて、自分がしかけていた事に気付く。

 あ……そういえば、お水買うつもりだったよね、私。

 お水がなくちゃ薬も飲めないし、喘息が起きても落ち着かなくなる。

 今度は絡まれないよう、周りに警戒しながら無事にお水を購入した。

 ふぅ……今度から自動販売機に来る時は、周りに気を付けよう。

 私は自動販売機から出てきた冷えているお水を持って、教室へと戻った。

「……やっと、見つける事ができた。」

 もうすでに歯車が動き出していた事に、気付かないまま。



「咲桜、遅かったじゃない!何かあったの!?」

「な、何もないですよ……!き、気のせいじゃないですか……?」

 何となく、気付いてはいた。

 立夏ちゃんはいわゆる過保護という部類に入るらしく、私のことになると極度に心配してくれる。