そして、今まで魔物に見えたことがないステータスの金色の文字が浮かんでいる。
 いや、これは……。えと、名前を付けたらいいのかな?

「えと、ミーとピー?」

 思わず名前を付けてしまった。
 その瞬間、かわいいとは言い難い色合いのスライム、ミーとピーがポヨンポヨンと飛び跳ねた。

 あれ? つぶらな目があるの? もしかして、かわいいかも?

 ポヨンポヨンと跳ねながら、二匹はレナルド様の周りの敵を排除し始めた。
 緑と紫のミーは、毒を使うのか周囲の敵が、紫や緑に変色して倒れていく。
 蛍光ピンクとグリーンのピーは、酸を使うらしい。周囲がジュウジュウいっているけど。

 珍しく動揺したのか、ちらりとこちらに目を向けるレナルド様。
 多分大丈夫です! の意味を込めて、笑顔を返しておくと、露骨にため息をつかれた。

「――――えっと、あれなに」
「えっと、聖女の新しい仲間……ですかね」

 二匹のステータスには、確かに『聖女の従魔』と書かれていた。