先輩はそれから,何事もなかったかのように読書を始めて。

一言も俺に話し掛け無かった。

俺も,どこか先輩を邪魔できない空気を感じ取って,ちびちびと珈琲を飲んだ。

何か,伝え間違えたのだろうか。

考えても,先輩に問うとこは出来なかった。