「やっぱり、その四人と同じパンケーキを食べた方がいいんじゃない?」

「賛成!なら、僕はこのキャラメルパンケーキがいいな」

桜士と一花と向かい合って座っているのは、wingのeagleのメンバーであるクラウディオとナタリアだ。事情を話し、一花が呼んだのである。その理由は、今日は庄司もヨハンもそれぞれ予定があるためだ。

「一花さん、僕は抹茶パンケーキにしますね」

抹茶が一番甘さが控えめなように見えたため、桜士は抹茶パンケーキを食べることにした。一花は「了解です!」とニコリと笑い、ナタリアに訊ねる。

「ナタリア、ミックスベリーパンケーキとホイップパンケーキ、どっちがいい?」

「じゃあ、ホイップにしようかしら」

パンケーキを注文し、三十分ほど待つと焼きたてのパンケーキがテーブルに運ばれてくる。一花は目を輝かせていた。

「うわぁ〜、おいしそう!」

写真を何枚もはしゃぎながら撮っている。その時の顔は、年相応の女性だ。桜士の頰が緩んだ。