『(前に六花ちゃんに千冬を見捨てないでって言った事があったでしょう?あの後、ちょっと後悔したの)』
『後悔⋯?』
『(千冬と六花ちゃん、二人がどんな選択をしてどんな道を歩んでいくかは誰にも口出し出来る事じゃない。だからわたしの言葉が六花ちゃんにとっての重荷になってしまっていたら⋯⋯って)』
『そんな⋯。むしろ雪乃ちゃんの言葉にたくさん気付かされたっていうか⋯、感謝してます』
『(本当はね、千冬が抱えているものに薄々気付いてたの。母親だから、あの子が口に出さなくても気付いちゃった。だけどそれは千冬が自分で受け止めて、悩んで、答えを出さなきゃいけないと思った)』
『⋯⋯はい』
『(改めて、ありがとう)』
『⋯⋯雪乃ちゃん?』
『(あんっなに不器用で、どうしようもない所もあるけど、⋯⋯それでも見捨てないでいてくれてありがとう。千冬をずっと想ってくれて、あの子と向き合ってくれてありがとう)』
そう言った雪乃ちゃんの表情は紛れもなく、母としての顔で。
わたしと千冬が苦しんだ三年間を同じ様に悩み葛藤してくれていた人たちにとって今のわたし達に安心してもらえている事が嬉しかった。
きっと雪乃ちゃんにもたくさんの心配をかけてしまっていたから、ほっとした様に柔らかく微笑んだ雪乃ちゃんを見てわたしも安心した。
──────でも、
『向き合ってくれたのは千冬の方だと思うんです』
『(⋯⋯千冬が?)』
『わたしはただ、自分のことも千冬の想いも受け入れただけで⋯⋯、わたしこことにも千冬が抱える葛藤にも、全てに向き合ってくれたのは千冬だって思います』
そう言ったわたしに雪乃ちゃんはまた微笑んで。
『(また昔みたいに戻れるよって言ったけど、本当は昔みたいに二人が楽しそうに笑い合う姿をわたしが見たかっただけなのかもしれないね)』
『⋯⋯雪乃ちゃん』
『(だから今、すごく嬉しい。千鶴さんもこの前千冬に“大切にしろよ”って言ってた)』
『⋯⋯っ』
『(六花ちゃん、千冬のことどうかよろしくね)』
『っわたしの方こそ、どうぞよろしくお願いしますっ⋯』
千冬の両親である千鶴さんと雪乃ちゃんには感謝しかない。
変わらずわたしと接してくれる優しさと、この世界に千冬を産んでくれた奇跡。
感謝してもしきれない位だ。
『後悔⋯?』
『(千冬と六花ちゃん、二人がどんな選択をしてどんな道を歩んでいくかは誰にも口出し出来る事じゃない。だからわたしの言葉が六花ちゃんにとっての重荷になってしまっていたら⋯⋯って)』
『そんな⋯。むしろ雪乃ちゃんの言葉にたくさん気付かされたっていうか⋯、感謝してます』
『(本当はね、千冬が抱えているものに薄々気付いてたの。母親だから、あの子が口に出さなくても気付いちゃった。だけどそれは千冬が自分で受け止めて、悩んで、答えを出さなきゃいけないと思った)』
『⋯⋯はい』
『(改めて、ありがとう)』
『⋯⋯雪乃ちゃん?』
『(あんっなに不器用で、どうしようもない所もあるけど、⋯⋯それでも見捨てないでいてくれてありがとう。千冬をずっと想ってくれて、あの子と向き合ってくれてありがとう)』
そう言った雪乃ちゃんの表情は紛れもなく、母としての顔で。
わたしと千冬が苦しんだ三年間を同じ様に悩み葛藤してくれていた人たちにとって今のわたし達に安心してもらえている事が嬉しかった。
きっと雪乃ちゃんにもたくさんの心配をかけてしまっていたから、ほっとした様に柔らかく微笑んだ雪乃ちゃんを見てわたしも安心した。
──────でも、
『向き合ってくれたのは千冬の方だと思うんです』
『(⋯⋯千冬が?)』
『わたしはただ、自分のことも千冬の想いも受け入れただけで⋯⋯、わたしこことにも千冬が抱える葛藤にも、全てに向き合ってくれたのは千冬だって思います』
そう言ったわたしに雪乃ちゃんはまた微笑んで。
『(また昔みたいに戻れるよって言ったけど、本当は昔みたいに二人が楽しそうに笑い合う姿をわたしが見たかっただけなのかもしれないね)』
『⋯⋯雪乃ちゃん』
『(だから今、すごく嬉しい。千鶴さんもこの前千冬に“大切にしろよ”って言ってた)』
『⋯⋯っ』
『(六花ちゃん、千冬のことどうかよろしくね)』
『っわたしの方こそ、どうぞよろしくお願いしますっ⋯』
千冬の両親である千鶴さんと雪乃ちゃんには感謝しかない。
変わらずわたしと接してくれる優しさと、この世界に千冬を産んでくれた奇跡。
感謝してもしきれない位だ。



