結果から伝えると、襲撃者たちはさる国の諜報員たちだった。彼らは、わたしを誘拐するつもりだったのである。

 オリーヴィアがそれに関与していたのか、あるいはヨルクも絡んでいたのかどうかはわからない。

 だけど、ヨルクはその国とつるんでいるらしい。なにせ、彼は父親のゲオルクより野心的だから。

 ヨルクが諜報員たちを手引きをした可能性は、かぎりなく高い。しかしながら、よくあるように真実を明るみにすることは難しい。

 ラインハルトとジークとシュッツは、これからもつねに内なる敵に備えなければならないのである。