彼に再度笑顔を見せようと思ったけれど、やはりうまくいかなかった。

 すべてを思い出してしまったから。

 まだわたしが小さな王女だったときに彼とすごしたひとときのことを思い出したから、どうすればいいのかわからないでいるから。