ラインハルト……。

 これがほんとうの彼なのかどうかはわからない。だけど……。

 その瞬間、居間内に強烈な光が走った。

 雷?

 耳を澄ますと、雨音と雷鳴がきこえる。まったく気がつかなかった。

 自分の目に映り、耳にきこえることだけに気をとられていて、雷雨になっているとは夢にも思わなかった。