「おおっと、そうはいかないぞ」

 玄関口から二名の男が現れた。やはり、どちらも雇われ給仕人の恰好をしている。

 それはそうよね。彼らも金貨で雇われている身。あらゆることを想定しているわよね。

 が、そのまま突進した。

 現れた二人の表情が「えっ!」って感じになったのが、うす暗い中でもわかった。